基礎英文法はこれ一冊で完全制覇「English Grammar in Use」

2023.01.05 2024.05.08

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こんにちは!KK Talking のカズキです!

英語の文法に苦戦してる人いませんか?
3年半以上カナダで生活している僕でも未だに初歩的なミスをしてしまうこともしばしば。英会話を上達させるにも、共通テストやTOEICなどで高得点を取るにも、文法の理解って本当に大事で、曖昧なままにしているとずっと同じミスを繰り返し続けてしまうんですよね...
例えば僕の場合は、仮定法が特に苦手で、最近までずっと間違った使い方をしていました (笑) けど、いざ勉強しようと思っても、何からどう手をつけて良いのかわからず結局後回しになってしまってる人もいるのではないでしょうか。

でも安心してください!

今回ご紹介する「English Grammar in Use」は、そんな皆さんの悩みを完璧に解決してくれる超おすすめの一冊です。参考書で勉強するのが大の苦手だった僕でも初めて一冊まるまるやり切れた参考書です。今回はそんな僕の英語力に大きな変化をもたらした「English Grammar in Use」に関して、良い点から気になる点、また本参考書を使ったおすすめの勉強法まで詳しく解説していきたいと思います。

英文法を “完璧にしたい” という人は絶対に最後まで読むことをおすすめします!

世界一の英文法書 English Grammar in Use とは?

English Grammar in Use は Raymond Murphy さんによって書かれた英文法書で、英語の基礎文法を網羅的に学べる参考書になっています。SNSやブログ等でも紹介している人も多く、英語学習者の方なら一度は耳にしたことがあるのではないしょうか?

なんとこれ、海外留学先の数多くの語学学校等でも利用されており、世界で最も評価の高い英文法書と言われています。

このようにレベル別に3種類用意されているのですが、真ん中の青い表紙の English Grammar in Use が基礎英文法を全体的にカバーした最も有名なものなので、今回はこちらを元に話を進めていければと思います。(ちなみに上記の画像で、緑の上級編だけ表紙デザインが若干違いますが、これは発行年度が違うだけで中身自体は同じなので、気にしなくて大丈夫です!)

English Grammar in Use は実際に僕が行ってたカナダの語学学校でも使われていました!

Grammar in Use を激推しする理由

1. 基礎英文法に必要な内容を完全カバー出来る

English Grammar in Use が世界的に人気な理由のひとつが、「過去系」や「現在進行形」などの基礎中の基礎から、誰もが一度は苦戦する「仮定法」や「関係代名詞」、また「in / at / on の違い」や「evenの使い方」などの非常に細かいところまで最低限必要な基礎英文法を網羅的に学べるという点です。

また、個人的に特におすすめする理由として、各ページにたくさんのTIPSが盛り込まれており、「さすがにここは俺でもわかる」なんて思っていたところに思わぬ落とし穴がある事に気付けたりします。

例えば、”would” に「過去の習慣」を表す使い方があるのは知っていますか?

I would go to the library every day when I was a student
「学生の頃は毎日図書館に行ってました」

僕は当時 “would” の使い方はほとんど理解していたつもりでしたが、こういう使い方があるという事を全く知らずびっくりしました(笑) そしてこれを知った途端に、日常でたくさんの人がこの使い方をしている事に気付くんですよね...

とにかくこのように、一から学び直す上で目から鱗な情報が多く、ページをめくる度に「買っておいてよかった」と実感することが多かったです。

2. 初心者が学習しやすい構成になっている

次に本の構成がわかりやすく、特に初心者にとっては非常に学習しやすい内容になっています。このように全てのページが、左半分に解説、右半分に練習問題、という構成になっており、退屈にならない程度の分量でかつ、それでいて学ぶ量にも満足感があるちょうど良い構成になってます。

だいたい 1 unit (見開き1ページ) の学習で所要時間は約30分から1時間くらいでした。

わかりにくい部分にはイラストや図などが書かれているページもあったり、参考になるページが記されていたりと、初心者でも学習しやすいようにかなり工夫されています。

3. 全部英語なので英語のニュアンスのまま学べる

なんとこの参考書、解説から問題文まで全て英語です。これだけ聞くと非常にハードル高く感じてしまうかもしれませんが、そんなことは決してありません。解説などにはあえて超基礎的な単語が使われているので、基本的には中学英語の知識があればほとんどの場合は理解出来るようになっています。

その上で、英語を英語で学ぶということは日本語独特の変な解釈が一切入らない為、より自然な英語を学ぶことが出来ます。

例えば “might as well” という表現を知っていますか?日本語では「せっかくなので」という意味で紹介されることが多いのですが、たまにこの訳し方だとしっくりこない文章なんかがあったりします。そこで English Grammar in Use を見てみると、このように書かれています

We might as well do something
= We should do it because there is no better alternative. There is no reason not to do it.

つまり “might as well” には「するに越したことない。しない理由がほかに無い。」というニュアンスがあることがわかります。この本質的な意味を知らずに「せっかくなので」のひとつ覚えで記憶していると、必ずどこかでつまずいてしまうので、英語を英語で学んでおくと、「こう習ったはずなんだけどなぁ…」という ”日本語の罠” にかかることがかなり減ります。

Grammar in Use の気になるところ

正直特出して気になる悪い部分はほとんどないのですが、その中でもいくつか僕が感じたことを正直に書いておきます。

1. 中級者以上の人にとって簡単過ぎると感じる部分が多い

過去形や現在進行形を学ぶページなんかは本当に基礎中の基礎なので、退屈に思えてしまうページも多いかもしれません。

そして、その都度練習問題を行っていると、簡単な内容であれやはり問題を解くのはそれなりに時間を要します。なのであまりにも簡単過ぎると思うページは自らの判断で飛ばした方がモチベーションの意地に繋がるかもしれません。

2. 全部英語なので超初心者にとっては割と体力がいる

良い点としてお伝えした 内容が全部英語 という部分ですが、理解すること自体はおそらく問題ないと思うのですが、シンプルに英語のみの本を読むことなんて普段なかなかないと思うので、初心者の方は特に通常よりも疲れを感じやすいのではないかなと思います。

例えば "on time" の説明の箇所に「on time = punctual」と書いてあるのですが、「punctual (時間通り)」の意味がそもそもわからないと、まずは "punctual" がどういう意味なのかを調べる必要が出てきますよね。こんな感じで初心者の方には特にプラスアルファで時間がかかってしまうので、そういった部分がしんどいと感じる可能性もあるかもしれません。

3. 今はあまり使われていない古い表現が稀にある

ひとつ記憶に残っている部分として本書の中に「need の否定系は needn’t です」という解説があったのですが、カナダ人の友達や他の国に住む友達などにも確認しましたが、今はあまり使われていない表現だと言っていました。30年以上昔からあるベストセラーの為、こういった部分は避けられないのかなとは思いつつ、目立った部分はこれくらいだったので特に学習に支障が出ることはないと思います!

結局どんな人に向いてる?

ここまでで English Grammar in Use の内容はだいたいイメージ出来たと思います。ここで気になるのが「結局のところ、わたしに向いてる?向いてない?」ですよね。

結論としては、基礎文法をイチから真面目に学び直したい人、ある程度文法知識はあるけど全体的に効率良く復習したい人、どちらにとっても確実に後悔しない一冊になると思います。

僕は後者でしたが、それでも学べることがたくさんあった為、逆にこれを買ってなかったことを想像するだけでちょっと怖いです(笑)

ただし、上級者の方 (TOEICの点数も900点以上で日常会話もペラペラの方)にとっては物足りなさを感じるのではないかなと思うのと、中学英語も危うい超絶初心者の方にとってはハードルが高過ぎると感じてしまうかもしれません。

これは語学学校で知り合った僕の友達の話ですが、最初 Apple のスペルも書けずにやってきた友達がいまして、そんな彼でも English Grammar in Use を使って、卒業する頃には理解するスピードもかなり上がり、日常会話も出来るようになっていたので、実際どんなレベルであれ、一度慣れてしまえば効果は絶大だと思います

KK TIPS

不安な人は初級編や上級編もあるので、そちらの購入を検討してみても良いかもしれません。

Grammar in Use を用いたおすすめの勉強法

最後に、実際一冊まるまるやってみた自らの学習体験を元に、おすすめの勉強法をご紹介します!

1. 毎日少しずつやろう!1日 2 Unit がくらいがおすすめ

これは僕のコンテンツでは常に言っていることなのですが、英語学習は「継続」が全てです。やる気を出して1日10時間勉強するのはすごいことですが、その後燃え尽きて1週間勉強しないなんてことがあったら本末転倒です。モチベーションの維持を継続出来るよう、無理せず毎日継続することを前提に進めてみてください。

自分の場合は「1日 2 Unit やる」という基本ルールを決め、どうしてもやる気が起きない時は 1 Unit のみ、もしくはお休みして、その代わり週末は 3 Unit 以上頑張ってみるという形を取っていました。2 Unit で約1時間ほどで終わるので、毎日文法に1時間かけて勉強するようなイメージです (初心者の方ほどもう少し時間がかかるかもしれません)。全部で 145 Unit あるので、このような進め方でも約2〜3ヶ月で基礎文法をがっつり復習出来ます!

こちらの動画でも朝のルーティンとして English Grammar in Use での勉強を取り入れているのを紹介しています。

2. 重要だと思う部分、特に忘れたくない部分をメモしておこう

これも非常に重要なことなのですが、一度で全てを覚えるのは難しいです。とは言え、本もそこそこの厚みがあるので、過去のページを読み返すのもそれなりの体力が要ります。

そこで大事なのが、知らなかった情報や大きく勘違いしていた部分、また特に興味を持った箇所など、自分の判断で良いので、気になる部分は別途メモしておくのをおすすめします。そうすることで、再度そのメモを読み返すだけで自分に最適な要点だけを素早く振り返ることが出来ます。これだけでも学習効率が何倍も上がるはずです。

メモに関しては、僕は Notion というアプリを使っています。Notion を使ったオリジナルの英単語帳の作り方なんかも紹介しているので、気になる人はこっちの記事も参考にしてみてください!

3. 不要だなと思う部分は思い切って飛ばしていこう

全 145 Unit で構成されている English Grammar in Use ですが、どの Unit から勉強しても良いとされています (1から丁寧に進める必要は無いということ)。なので、復習用として利用する場合は、自分の苦手な部分を優先的に行ったり、不要だなと思う部分は思い切って飛ばしていきましょう。つまらないと感じてしまったらそこで一気にモチベーションが削がれますからね...

特に練習問題は時間がかかります。ただし、理解していると思っているところであっても「思わぬ落とし穴」等に気づく場合があるので、解説部分はさらっと全体的に目を通しつつも、自分の得意不得意に応じて練習問題は省くという進め方の方が効率良く復習出来るかもしれません。

最後に

いかがでしたか?以前から気になっていた English Grammar in Use。やるなら自分が実験台になって試してしまえと思って購入してみたのがきっかけでしたが、今は胸をはっておすすめ出来る一冊となりました。本当に買って良かったと思っています!

ちなみにアメリカ英語版もあるのですが、内容はほとんど同じとのことなので、本家のイギリス版を購入することをおすすめします。イギリス版でも各所に「アメリカ英語だとこっちの方が使われます」みたいな補足が散りばめられたりしているので、安心して学ぶことが出来ますよ!

この機会に基礎英文法をマスターして、英語力を一気にレベルアップさせちゃいましょう!

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この記事を書いた人

Kazuki

英語を使って世界中の人と、遊びも仕事も楽しみたいと思いトロントに留学を決意。たくさんの仲間たちに囲まれて日々ネイティブに近づくべく奮闘中!「英語学習の楽しさ」や「トロントの魅力」を自ら伝える為に KK Talking の運営をスタート!ネイティブから学んだことをシェアしています。アニメ、ゲーム大好きのオタク属性。甘いものに目がない。

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