2020.11.10 2021.03.28
みなさんの好きな洋楽アーティストは誰ですか?今回は僕が大好きな Justin Bieber の新曲「Lonely」をご紹介していきたいと思います!歌詞に込められた想いや歌詞に使われている英語を徹底的に解説していきますよ!
今回の内容に関してYouTubeで詳しく話していますので、先に動画を見てから記事を読むと理解が何倍にもなるかと思います!
まず英語の解説に入る前にこの曲の魅力を簡単に紹介させてください!
Lonely とは日本語で「孤独」という意味なんですが、幼き頃から大成功してきたスーパースター故に感じる孤独がこの歌詞に込められています。世界を代表するトップシンガーで、常にたくさんの人に囲まれて生きているはずの人がなぜ「孤独」を感じるのか?この曲を聞いて、この記事を最後まで読めばそれが何を意味しているのかがわかります。
この曲は、どんな人でも共感出来る、理解できるような内容になっています!そしてこの曲は、たくさんの人がジャスティン・ビーバーに対する態度や考え方を改めるきっかけとなり、彼の音楽史の中でも間違いなく名曲と言える存在になりました。
YouTubeに寄せられたコメントをいくつか引用します。
Man this was deep....what a song, sad but beautiful
この曲は深い...なんて素晴らしい曲なんだ。悲しいけど美しい。
As someone who's not a fan of him but acknowledges his talent, this song really does sound like his entire story
彼のファンってわけじゃないけど、彼の才能を認めるし、この曲は彼の人生全てを物語っているようだ。
Just never did anything like this before.. he’s showing his true story
今まで彼にしてきたことは二度ともうしないでほしい。彼は本当の姿を見せてくれてるんだ。
ミュージックビデオを貼っておいたので、是非聞いてみてください!
今回は非常に短い曲ということもあり、全歌詞をポイントに合わせて解説していければと思います!!
※ここに記載している日本語訳は、僕がネイティブの友達と一緒に訳したもので、公式で公開されているものではございません。
Everybody knows my name now
今ではみんな俺の名前を知っている
But somethin' 'bout it still feels strange
けどまだそのことに違和感を感じるんだ
ここで使われている feel strange は「違和感を感じる」「変な気分になる」という意味になります。
初っ端から深い歌詞になっているんですが、瞬く間に大スターとなったジャスティンからすると自分が感じていた感覚とは全く違う速度で、気付いたら周りの人、世界中のみんなが自分のことを知っているという状況を、なかなか受け入れられないでいたんだと思います。
something や about の一部が省略されているのは、歌詞などではよくある表現方法で、実際に歌手もそこを発音せずに歌っていたりしますよ!
Like lookin' in a mirror, tryna steady yourself
鏡を覗き込んで、自分を落ち着かせようとしても
And seein' somebody else
他の誰かを見ているようでさ
この文頭で使われている like ですが、「〜みたい」という意味になり、英語ではものすごく使われる表現です。like の後に単語や文章を繋げるだけで使うことの出来るめちゃめちゃ便利フレーズなので知らなかった人は是非覚えてください!
ここはおもしろいポイントがひとつありまして、looking のあとに in が入ってますよね。何かを「見る」という意味で look を使う時は at が一般的なんですが、鏡の中に映る自分を見る時は前置詞の in が使われるんです。look at a mirror と言ったらその鏡その物(物体)を見ていることになります。
tryna は try to の省略表現となります。
And everything is not the same now
それに今では全てが違う
It feels like all our lives have changed
俺らの人生は変わってしまったような感じなんだ
it feels like の後に文を続けて「〜みたいな感じ」という文を作ることが出来ます。
ジャスティンはトロント出身で、当然もともとお金持ちだったわけではなく、片親の元で育てられた、まさに普通の子供だったんです。そこからあっという間に大スターの道を上り詰めてしまうわけですが、彼からするとまさに人生が180度変わってしまったような気持ちなんだと思います。
Maybe when I'm older, it'll all calm down
歳をとれば全て落ち着くのかもしれないけど
But it's killin' me now
今はそれがめちゃめちゃ辛い
calm down で「落ち着く」という意味になります。よく誰かに対して「落ち着け!」っていう時などに Calm down! というのはよく耳にしますよね!
二行目で使われている killing me という表現は、実はものすごく便利な表現で今回は「(殺されるくらい)めちゃめちゃ辛い」という意味になります。
ジャスティンにとってその事実がとんでもなく辛かったというのがこの歌詞で伝わってきますね。MVではこのようにステージ裏の階段で一人で佇む姿が絶妙なライティングと共に描かれています。
kill という単語は「殺す」という意味があるので、一見怖い単語に見えがちですが、このように「殺す」という意味以外で比喩としてよく使われるんです。kill を使った英語表現をいくつか以下にご紹介ておきます。
What if you had it all
もし君が全てを手にしても
But nobody to call?
話す相手が一人もいなかったら?
Maybe then you'd know me
その時おそらく君は俺のことを理解するだろう
ジャスティンの想いの根幹がこの曲のサビに詰まっているような気がします。MVビデオでも本来は多くの関係者で溢れた舞台裏が、真っ暗で静かで、まさに孤独感が演出されています。
What if は「もし〜したらどうなる?」という意味になり、ここでは仮定として話されている為、その後の have が過去形の had になっていますね。次の文章の call なんですが一般的には電話するという意味でよく使われていますが、今回は意訳して「話す相手がいなかったら」という形で訳しました。
様々な批判を受けてきたジャスティンですが、もちろん彼がしてきた事の重みを本人は理解した上で、心からみんなに訴えているパートかと思います。もし自分もあんなに若くして全てを手に入れてたら自分の人格は全く違うものになっていたのは容易に想像出来ますよね...
'Cause I've had everything
だって俺は全てを手にしたけど
But no one's listening
話を聞いてくれる人は一人もいなかったんだから
And that's just fuckin' lonely
そしてそれはただただクソ孤独なんだよ
誰よりもたくさんの人に囲まれて育ったジャスティンが「孤独」を感じていていただなんてこの曲と出会うまでは想像もしませんでした。この曲の素晴らしいと思う点は、誰でもこの「孤独」を感じる時があるということです。みなさんの周りにもたくさんの人で溢れていることかと思いますが、自分が落ち込んだ時、自分が何かにぶつかった時、本気で頼れる人はすぐに頭に思い浮かびますか?実はなかなか多くなかったりするんですよね。
fuck や shit などは swear words と呼ばれているもので、下品な単語として規制が入ることがあります。
その為、fuck の部分だけを言い換えたフレンドリーバージョンを作っていることも少なくありません。
今回も例外ではなく、フレンドリーバージョンでは "Oh so lonely" と歌っていました。
I'm so lo-o-o-onely
俺はめっちゃ孤独なんだ
Lo-o-o-onely
孤独なんだよ
ここはとにかく孤独という感情を訴えている力強いパートかと思います。
MVにあるこのシーン、僕の解釈では、何十万人、何百万人のファンで詰まったステージも彼にとってはこのように写っていたんじゃないかなぁと思います。
Everybody knows my past now
今では誰もが俺の過去を知っている
Like my house was always made of glass
まるで俺の家は常にガラスで作られていたみたいにな
またこの like きましたね!最初の文の「誰もが俺の過去を知っている」というのを比喩として、「家がガラスで作られていたみたい」だと言っていますね。
何をどこでするにも常に誰かに見られている気がして、常に人に囲まれて、どんなに小さなことでもすぐにニュースになって、私生活があっという間に全世界の人に知れ渡ってしまう日常...もう想像するだけでゾッとしますよね。
And maybe that's the price you pay
For the money and fame at an early age
それがきっと若くして得たお金と名声への代償なんだよな
fame は「名声、有名なこと」を指します。
ここで使われている price は「価格」ではなく、「代償」や「支払うべき犠牲」というような意味合いで使われています。
誰もが憧れるような生活をしているジャスティンですが、その一方で彼には一切のプライバシーが無いんです。僕たちではイメージ仕切れないレベルの話ですが、このジャスティンの言葉を踏まえた上で、みなさんはどちらの生活が良いと思いますか?
And everybody saw me sick
みんな俺が病気になった姿を見ても
And it felt like no one gave a shit
誰一人気にもしてなかったんじゃないかな
They criticized the things I did as an idiot kid
みんな俺がしたことをただただ批判した。馬鹿なガキだなと。
YouTube動画内で Kailey も言っていますが、僕自身もこのパートが一番聞いていて辛かったところです。ジャスティンがライム病になったのは皆さんご存知ですか?病気を公開する前までは、ジャスティンの見た目はとてもやつれていて、たくさんの人から「最近ブサイクになったな」とか「ドラッグやってんじゃね?」など言われ続けていました。病気を公開した後でさえも今まで批判していた人たちは自分たちを正当化するために、過去におかした彼の過ちをいつまでも指摘し、彼の気持ちを理解しようともせずただただ批判を続けていました。ここはそれをありのままに表現しているところかと思います。
途中で使われている gave a shit ですが、現在系では give a shit となり、これはよく否定形の I don't give a shit 「そんなのどうでもいい」という意味で使われるスラング表現です。意味は I don't care と同じです。今回は no one が主語になっているので、肯定文の形で文章が作られています。
この後は、またサビがきて、残りの歌詞が繰り返し流れて終わりとなります。
MVでは、最後にジャスティン本人が一人の観客のように孤独を感じる自分の若かりし姿を見つめています。解釈はたくさんあるかと思いますが、この演出に僕は言葉を失いました。
いかがでしたでしょうか?今回この曲に対して非常に思うところがあり、いちファンとして彼を応援したく「Lonely」に関する記事、動画を作らせてもらいました。僕らのコンテンツで少しでも彼を理解する人、彼のファンが増えたら嬉しいなと心から思います!!
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