2020 – 2021 | トロント・ラプターズ選手紹介!渡邊雄太選手も!

2021.07.28 2021.07.29

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近年、人気が鰻登りのNBAチーム「Toronto Raptors (トロント・ラプターズ)」。2019年には初のリーグ優勝を果たしたこともあり、NBAが好きな人はもちろんのこと、トロントに留学中の方も含め、ラプターズに興味を持ち始めた人も多いのではないかなと思います。
今回はそんな大注目のラプターズの選手にフォーカスしてみました。是非この記事を見ながら試合を見てみてください!きっと何倍もラプターズの試合を見るのが楽しくなるはずです!NBAに詳しい方でも楽しめるように各選手に関する豆知識なんかも添えているので必見ですよ!

※この記事の情報は2021年7月時点のものです

23 | フレッド・バンブリート (Fred VanVleet)

2020年夏に4年約80億の大型契約でラプターズ残留を決めたチームの中心選手。

2018年はシックスマン賞(ベンチから出場し活躍する選手を称える賞)の最終候補に選出された事からも分かる様に、当初はチームのバックアップポイントガードとしての役割を得ていました。2019年ラプターズ優勝時の主力が抜けた代わりになる形でスタートに定着しました。

2021年現在平均身長が198cmと言われるNBAで比較的体格の小さい選手ですが、外角からのシュート力と相手のボールに絡むスティール力は高く評価されていて、ラプターズは彼ありきの戦略を組み立てる事も多くあります。

ドラフト外からNBAの長期契約を獲得する事例はリーグでも珍しく、それが起こる度に毎回注目されますが彼もその1人。自分に実力があるならば、結果的に自分の好む環境を選べるドラフト指名外からのリーグ入りをした方が有利と考えた彼自身の考え方も有名です。自分に賭けろ(自分を信じろ)と言う意味の「Bet on Yourself」が座右の銘。同名の自身アパレルブランドもプロデュースするなどサイドビジネスにも積極的です。

KK TIPS

不調だったプレイオフ中、子どもが産まれてから調子を取り戻し優勝まで行った事からも愛娘がラッキーチャームとされ、親子共にファンから愛されています。

名前フレッド・バンブリート (Fred VanVleet)
背番号23
生年月日1994 / 02 / 05
身長 / 体重186 cm / 89 kg
愛称FVV

7 | カイル・ラウリー (Kyle Lowry)

現在メンバーの中でチーム最年長、ラプターズ在籍歴も最長のチームリーダー。そのリーダーシップとアウトサイドシュート力、試合の流れを変えるディフェンススキルはリーグ内で高く評価されています。

チームが彼を獲得した当時スタメンを確約される程評価を受けていた選手ではなく、問題児的な印象や契約した大きな金額も相まって、当時ファンからは彼の獲得に対する懐疑的な声が大きかった選手でした。チーム社長のマサイ・ウジリから言われた「このまま並のプレイヤーで終わるか、ここで大成するか」という言葉に発起し現在の評価を得るまでになったと言われています。

今年オフでFAになる彼は、チームから離れる可能性が高いと予想されている選手の1人です。選手として残りのキャリアは長くない中、リーダーシップのある彼を欲しがるチームは複数いて、彼が残りのキャリアをラプターズの一員として過ごしてくれるかどうかは今オフシーズンファンが1番気になっている事項の1つです。

練習でのシューティング風景。スリーポイントシュート力はリーグでも長年評価されている程高い精度を誇ります。

KK TIPS

ラプターズとの大型契約後に購入したフェラーリは自身の愛車として知られ、NBA選手に多いフェラーリ好きの1人としても認知されています。ラプターズではバンブリートも愛好家として知られています。

名前カイル・ラウリー (Kyle Lowry)
背番号7
生年月日1986 / 03 / 25
身長 / 体重183 cm / 86 kg
愛称K-Low

43 | パスカル・シアカム (Pascal Siakam)

カメルーン出身のフォワード選手。ドラフト指名からラプターズに在籍する生え抜き選手の1人。

ドラフト時にラプターズが彼を指名したアナウンスがされた時、実況中のコメンテーターも「誰だ?」と思わず口にした程、1巡目指名選手としては注目されていなかった掘り出し物の選手。初年は下部リーグチームのRaptors905や控え選手として実践経験を積んだ後、スタメンを獲得。優勝した2018-2019年シーズンにはチームの2番手の得点源として活躍する存在になりました。特に当時の1番手選手カワイ・レナードが体調調整で休みがちの中、得点源としてチームを引っ張った事で高く評価を受けるきっかけになりました。

NBAでもスター選手同様の大型契約を締結し、現在バンブリートと並んでチームリーダーになることを期待されていますが、パフォーマンスの不安定さから1番手の選手として評価が分かれるところになっていて、今が彼のキャリア形成の勝負どころにある選手と言えます。

KK TIPS

下部リーグのGリーグ経験からNBAオールスターのスターティングメンバーに選ばれた初の選手。オールスターになった選手としても歴史上2人目。

名前パスカル・シアカム (Pascal Siakam)
背番号43
生年月日1994 / 04 / 02
身長 / 体重206 cm / 104 kg
愛称スパイシーP

ちなみにラプターズをもっと詳しく知りたいという方向けに、「ラプターズのこと知りたいならこれだけ見ておけば問題なし」と胸を張って言えるようなアツい記事を用意しているので、気になる方はこちらも是非見てみてください!

3 | OGアヌノビー (OG Anunoby)

Toronto Star より引用

OGは今ラプターズにとって最も価値のある選手になりつつある選手です。飛び抜けた得点力はまだ見せられないものの、体格・運動能力・ディフェンス力・接触の強さは今後の飛躍を期待させます。事実1年目からスターティングメンバーになったり、プレイオフでレブロンにマッチアップする役を託されたりと、当初からラプターズが彼に期待を寄せている事が見受けられました。

ラプターズは今後彼とシアカムを中心にチーム作りをしていくものと予想されています。逆に、彼が大成しなければ今のメンバーで上位チームになるのは無理かもしれないと思うほどXファクター的な存在。

KK TIPS

彼がイギリス人と知らない人も多く、幼少の頃から家族とアメリカに越してきているためか、イギリス人感が全く感じられない選手。2021年現在、イギリス代表選手としてイギリスの国際試合に参加するか悩んでいる最中。

名前OGアヌノビー (OG Anunoby)
背番号3
生年月日1997 / 07 / 17
身長 / 体重201 cm / 105 kg
愛称OG

25 | クリス・ブーシェー (Chris Boucher)

クリス・ブーシェーはカナダのフランス語圏として有名なモントリオール出身のカナダ人。シアカムと同じGリーグからの道筋を歩んでラプターズ入りしている選手。

2020年夏に複数年契約をしラプターズのメインローテーションの1人として期待されました。ディフェンス面で特に評価が高く、2020−2021年シーズンのブロック平均は1.85でリーグ5位の成績を残しています。シーズン中スタメンとして期待されていたベインズが上手く機能せず、シーズン途中から代わりにスターティングメンバーになることが多くなりました。高身長にも関わらずスリーポイントシュートも上手く、攻守両面で柔軟に対応できるブーシェーはチームで重宝されています。

KK)一度進学を諦め地元の飲食店で皿洗いをしていたところから、一般人の大会で大学スカウトに発見され進学に漕ぎ着けたストーリーは有名。

KK TIPS

一度進学を諦め地元の飲食店で皿洗いをしていたところから、一般人の大会で大学スカウトに発見され進学に漕ぎ着けたストーリーは有名。

名前クリス・ブーシェー (Chris Boucher)
背番号25
生年月日1993 / 01 / 11
身長 / 体重206 cm / 90 kg

18 | 渡邊雄太 (Yuta Watanabe)

2020年秋に2ウェイ契約でラプターズ入り。2021年シーズン途中に本契約になりました。
ジョージワシントン大学在学時は地区の最優秀守備賞を獲得する等、リーグ入り前からディフェンス力には評価を得ていました。

ラプターズの怪我人増加による人材不足の状況も彼にとって味方になり、チームに必要とされていた「ガードからフォワードまで守れる1対1のディフェンス力とスリーポイントシュート力」という需要とマッチしてローテーション入り。約20分の出場時間を獲得し確実にチームの一員として2020−2021年シーズンを戦いました。NBAで初のスターティングメンバーとしての出場経験や、NBAでのキャリア最高得点になる21得点を記録するなど、彼自身にとって飛躍の年になりました。

KK TIPS

本契約になったと話題になりましたが、来年の契約が保証される事が決まるのは2021-2022年シーズンが始まる前のキャンプまでにチームに残っていればという条件があります。東京オリンピックでの活躍でより一層の成長をアピールできることを応援しましょう。

名前渡邊雄太 (Yuta Watanabe)
背番号18
生年月日1994 / 10 / 13
身長 / 体重206 cm / 97 kg

8 | マラカイ・フリン (Malachi Flynn)

2020年ドラフト1巡目指名でラプターズに指名されたルーキー。ラプターズは指名順位まで彼が残っていたことが「ラッキー」だったと言うほど、チームは彼の潜在能力に期待しています。

有能なガードが多いラプターズに監督も「全員は使えない」と語っていたため、今シーズンはプレイできる時間は限られると思われていましたが、怪我人続出による人員不足やトレードによる戦力整理によって早くも2番手PGとしてシーズンの半分以上を経験しました。シーズン終盤にはスターティングメンバーとして長いプレイ時間も与えられ、本格的にチーム作りの一角として期待されていることが予想できます。

KK TIPS

出身大学は2019年ラプターズを優勝に導いたカワイ・レナードと同じサンディエゴステイト大。

名前マラカイ・フリン (Malachi Flynn)
背番号8
生年月日1998 / 05 / 10
身長 / 体重185 cm / 79 kg

33 | ゲイリートレントジュニア (Gary Trent Jr.)

ゲイリートレントジュニアは今シーズン途中にポートランドトレイルブレイザーズからトレードによってチーム入りした選手。スリーポイントを主とした得点力に評価があるシューター

ラプターズとは縁の深い選手です。彼の父親ゲイリー・トレントもラプターズに在籍していた過去があり、更にブレイザーズから移籍してきたという経緯も父親と重なっていることもあってトロントでは既に親近感を持たれています。しかしトレードとして代わりに失ったパウウェルは得点でラプターズを引っ張っていた生え抜きの選手でもあったため、彼が代わりになるのか厳しい目で見るファンもいます。今のところでは、ラプターズに移籍後キャリアハイとなる44得点を記録し、ファンにその実力を示しました。得点力が既にリーグ内で評価されながらも22歳とまだ若いことから、伸び代を期待されています。

今年で契約は満了しているので、ラプターズの動向次第では来年チームにいない事もあり得ますが、今のところ再契約されると予想しているメディアが多数派です。

名前ゲイリートレントジュニア (Gary Trent Jr.)
背番号33
生年月日1999 / 01 / 18
身長 / 体重196 cm / 94 kg

24 | ケム・バーチ (Khem Birch)

今シーズン途中にオーランドマジックから解雇されたところをラプターズが契約したカナダ人センター。リバウンド力とディフェンス力に定評があります。

逆に、シュート範囲と得点スキルのバリエーションに乏しく、そこが選手としての欠点にもなっています。ラプターズではスリーポイントを打つ場面が増えていたように見られ、意識的に可能性を広げようとしている所が見受けられました。

ブーシェーと同じく、フランス語圏であるモントリオール出身の選手でもあります。

カナダバスケットボール代表としても活躍し、2019年世界選手権ではNBAで活躍するNBA選手が次々と参加を辞退する中、カナダ代表でただ1人のNBA選手として戦いました。東京オリンピックにも出場することが予想されています。(*2021年6月時点で、東京オリンピックには参加しない意思が表明されました。)

2021年6月現在、彼と再契約するかは決まっていません。

名前ケム・バーチ (Khem Birch)
背番号24
生年月日1992 / 09 / 28
身長 / 体重206 cm / 105 kg

4 | スタンリー・ジョンソン (Stanley Johnson)

Bleacher Reportより引用

渡邊雄太とプレイ時間が一緒なことが多く、日本人ファンにも親近感のある人が多いのではないでしょうか。

スタンリー・ジョンソンはデトロイトピストンズ在籍時の2016年プレイオフで、(東地区で)レブロンを止めれるかもしれない唯一の選手とまで言われたことのあるハッスルプレイヤー。現在はそんなディフェンス力を見せることは少なくなりましたが、ゴール周りの得点を中心にサブキャストとして貢献している選手です。以前のように活躍することはなくなり注目されることは少なくなりましたが、プレイタイムを得たシーズン終盤に35得点を記録した試合があったりと、いまだに能力の高い選手であることを示しました。

彼も再契約するかわからない選手。契約更新がされた場合、今後も渡邊雄太と同じタイミングでプレイすることが多くなるだろう選手の1人なので、渡邊との相性がどうなっていくか気になる選手でもあります。

名前スタンリー・ジョンソン (Stanley Johnson)
背番号4
生年月日1996 / 05 / 29
身長 / 体重198 cm / 109 kg

最後に

お気に入りの選手は見つかりましたか?どんな選手なのか知るだけでも、試合を見るのがもっと楽しくなりますよね!今後のラプターズにも大注目です!この機会にもっとラプターズを知って、みんなで応援していきましょう!!

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この記事を書いた人

Hajime (KK Friends)

トロント歴10年。現地にある George Brown College を卒業。現在は、サイドハッスルとしてイラストレーター ・アニメーターとして活動するのが生きがい。バスケットボール / NBA がめちゃめちゃ好き。

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