トロントで花火が見られる!カナダの祝日ビクトリアデー (Victoria Day)って何の日?

2023.05.19 2024.05.20

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こんにちは!トロント在住、KK Friends の Miyuki です!

4月のイースターに続き、5月にある連休ビクトリアデー ( Victoria Day ) !カナダに留学している人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?ビクトリアデーとはカナダの祝日の一つなのですが、どんな日か皆さん知っていますか?実はイギリスと深く関係があるんです!今回は、夏の始まりとも言われるビクトリアデー ( Victoria Day ) について詳しくご紹介します!

イースターについて詳しく知りたい!そんな方はこちらの記事も見てみてくださいね。

カナダとイギリスの関係性や、ビクトリア女王に関するうんちくなど、ビクトリアデーに関する様々なことに触れていきますので読み終わった後は是非友達にも話してみてね!

カナダの祝日ビクトリアデー (Victoria Day) とは?

ビクトリアデーはその名の通り、イギリスのビクトリア女王の誕生日を祝う日です。

ここで、「あれ?なぜカナダで、他国であるイギリス女王の誕生日をお祝いするの?」と思った方もいるかと思います。私も初めてヴィクトリアデーを知ったとき「???」でした。

実はカナダは国としては独立していますが、オーストラリア、ニュージーランド、ジャマイカなどを含む、計16か国が属している英連邦王国の加盟国で、イギリスの国王を自国の君主としているためなんです!そのため、現在のカナダの君主にあたるのは、イギリスのエリザベス女王です。

カナダのお札の中で一番使用率が高いといわれる、カナダの20ドル札にはエリザベス女王が印刷されています。

Coins and Canadaより引用

ビクトリアデーの日にちは「毎年5月25日の直前の月曜日」という決まりがあり、毎年変わります。今年2023年は5月22日がヴィクトリアデー(祝日)にあたり、土、日、月の3連休となります。

連休は May long weekend や、May Two Four weekend と呼ばれています。その語源としては、「24本入りのビールを飲んで酔っぱらう日」や「女王の誕生日が5月24日だったことからきている」などの情報があります。確かに、例年のイベントを見返すと、ビールやワインなどアルコールに関するイベントが多数見つけられました(笑)

また、ビクトリアデーを境にカナダの夏が始まるとも言われ、野外イベントも開催されます!昨年まではコロナの影響により、多くのイベントが中止されていましたが、今年は花火も再開されるようです!花火は日本と比べて打ち上げ時間が20分前後と短いところもありますのでお見逃しなく!

ビクトリア女王にまつわるトリビア6選

ビクトリア女王は1819年5月24日に生まれ、18歳の時に即位してから63年7カ月もの間女王に君臨しており、この長さは現在のイギリス女王であるエリザベス女王に次ぐ記録でした。
これだけの長い期間を女王として全うしてきたビクトリア女王には様々な偉業がありました!今回はそんなビクトリア女王にまつわる偉業の一部をトリビアとしてご紹介します!

1. カナダの首都オタワはビクトリア女王が決めた

1857年にビクトリア女王によって、オタワがカナダの首都に選ばれました。しかしなぜその当時栄えていたトロントやモントリオールではなく、田舎であったオタワが首都に選ばれたのでしょうか?

これには2つ理由があるといわれています。

首都を巡る争いが絶えなかったため

当時のカナダ東部は、イギリスとフランスによって開拓されたため、イギリス系住民が住む「アッパー・カナダ(現在のオンタリオ州)」とフランス系住民が住む「ローワー・カナダ(現在のケベック州)」に分かれていました。イギリス領となった後も、その首都を巡って、ケベック、モントリオール、キングストン、トロントの4都市が争っており、不安定な状態を見かねたビクトリア女王が、ちょうどアッパー・カナダとローワー・カナダの境目に位置しているオタワを首都に決めました。

アメリカが常に、すぐ北に位置するカナダへの侵略を狙っていたため

ほかの都市はアメリカの国境すぐに位置していたため、とても危険でした。しかし森の奥に位置していたオタワであれば防御力の高さからアメリカからの攻撃を避けることができるということも選ばれた理由となりました。

2. まさかのパスポートが不要!?

なんと女王は海外に行く際もパスポートが必要ないんです!理由としては、女王の名のもとにすべての英国人のパスポートが発行されるので、女王自身はパスポートを持たなくていいそうです。だた、これにあてはまるのは女王本人のみで、イギリス王室のほかのメンバーは皆パスポートが必要なんだそう。また同じ理由で女王は運転免許証がなくても車の運転ができ、車にナンバープレートを付ける必要もないそうです!
顔パスで海外旅行に行けて、免許証なしで運転もできるなんて…うらやましい!

3. あの有名な「プリンスエドワード島」という名前、実はビクトリア女王にも関係があった?

赤毛のアン グリーン・ゲイブルズ・ハウス

トロントからさらに東に位置し、赤毛のアンで有名なプリンスエドワード島ですが、実はその名前は、1798年にビクトリア女王の父親である、ケント公エドワードにちなんで名付けられたんです!カナダではプリンスエドワード島のことを略して「PEI(Prince Edward Island)」と呼んでいます。

4. 今では定番の純白のウェディングドレスもパイオニアはビクトリア女王!?

現在ウェディングドレスといえば純白の白が定番ですが、昔のヨーロッパでは、女性たちはみんな色鮮やかで華やかなドレスを好んで着ていたそうです。しかし1840年のロイヤルウェディングで、ビクトリア女王が真っ白なシルクサテンのドレスを着たことで、瞬く間にヨーロッパ各地へと広まっていったそうですよ!ビクトリア女王がとても影響力のある人だったことがうかがえますね!

5. クリスマスツリーを世間一般に広めたのも、ビクトリア女王だった!?

もともとクリスマスツリーを飾る習慣の発祥はドイツといわれています。ビクトリア女王とその夫であるアルバートは、2人ともドイツ出身だったこともあり、その習慣をイギリス王室でも続けていたそうです。当時の新聞に写真付きでビクトリア女王やその子供たちがクリスマスツリーの飾り付けをしている姿が掲載されたことから、その習慣が一般に広がっていき、現在のクリスマスの定番となっていったそうですよ!

6. 約40年もの間、喪服を着ていた?

ビクトリア女王は、夫であるアルバートととても仲が良かったことで有名です。しかし、夫アルバートは42歳という若さで突然この世を去ってしまいました。アルバートの死後、イギリスでは王室を中心に20年にも渡る長い喪の期間となりました。

夫の死にとてもショックを受けたヴィクトリア女王は、10年もの間公から姿を消し、その後は生涯にわたり人前に出る際は、常に喪服を身につけるという徹底ぶりだったそうです!また、喪服を身に着けながらも品のある女性らしさを忘れなかったビクトリア女王は、喪服に合うジュエリーを発展させたとも言われています。

もっとビクトリア女王を知ろう!

多大な影響力を持ったビクトリア女王について、さらに興味が湧いてきましたか?ビクトリア女王を身近に感じ、当時の状況を知ることができる手段として、彼女を題材とした、映画やドラマを見る!ということが挙げられます。今回は私が実際に見てみて、オススメだと感じた作品をご紹介します!

(C)2018 Focus Features. A Comcast Company

それがこちら!「ヴィクトリア女王 最期の秘密」(原題:Victoria & Abdulです。

2017年に公開された映画で、息子であるエドワード7世により、100年もの間歴史から消されていた驚きの実話です。奇跡的に発見されたインド人従者の日記とビクトリア女王の練習帳のようなものが発見され、そこから紐解かれてできた映画だそうですよ!

とっても親しみやすいストーリーで、ヴィクトリア女王の晩年を垣間見ることができます。ちなみに、舞台は1887年のビクトリア女王の即位50周年頃で、夫のアルバートが亡くなった後のお話のため、劇中でヴィクトリア女王が着ているのは、先ほどトリビアでもご紹介した「喪服」です。そういった背景も考えながら見ると、また違った見え方があるかもしれません。機会があればぜひ見てみてください!

例年開催されている花火!どこで見れる?

トロントで花火が見られるスポットを3か所ご紹介します!夏の風物詩でもある花火、ぜひお友達を誘って見に行ってみてください!

ウッドバインビーチ (Woodbine Beach)

2,000を超える花火と壮大なフィナーレに圧倒される、トロントで毎年恒例の花火!5月20日(月) 10pm 頃から15分ほど、Woodbine Beach という所で打ち上げられます。この日は早くから人が集中し場所の争奪戦になるので、ベストポジションで見たい方は、早めの場所取りがお勧めです。

また、当日はかなりの人で込み合うので、公共交通機関の利用がオススメ!トロントの主要な交通機関であるTTCは、毎年イベントのためにクイーンイーストに沿って路面電車を増加して運航しているそうですよ。地下鉄を利用する場合は、Green Line ( Line 2 ) の Woodbine 駅からバスに乗り換えて行くことができます。

Information

場所
1561 Lake Shore Blvd E, Toronto, ON(東側のウッドバインビーチ横)

カナダズ・ワンダーランド(Canada’s Wonderland)

ワンダーランドはトロントの北西方面に位置し、例年5月から10月の間営業する、カナダ最大規模の遊園地です!絶叫マシーンが大好きな私は、毎年夏になるとオープンを楽しみにしてます。

ビクトリアデーには、営業終了後の夜10時から約15分間、オリジナルの音楽にのせて6,000発以上の花火が打ち上げられます園内に入るにはチケットを購入する必要がありますが、1日アトラクションを楽しんだあとの花火は格別ですよね!

ワンダーランドについては別の記事でも紹介しています!絶叫マシーンが大好きな方は必見!

Information

場所
6660 Niagara Pkwy, Niagara Falls, ON L2G 3N4

公式サイト
https://www.niagarafallstourism.com/fireworks/

ナイアガラフォールズ(Niagara Falls)

Photo from Clifton Hill

カナダとアメリカの国境沿いにあるナイアガラの滝!ビクトリアデーの連休が始まる直前から始まり、10月10日(月)までの毎晩 10pm に花火が打ち上げられます。幻想的にライトアップされるナイアガラの滝と花火を同時に楽しめるチャンス!クルーズ船に乗ると、壮大な滝の近くまで行くこともできます!

Information

場所
Canada's Wonderland Drive, Vaughan, ON L6A 1S6
公式サイト
https://www.canadaswonderland.com/

ビクトリアデー&連休の楽しみ方!

今年は花火の他に野外イベントも開催されます!ビクトリアデーを思い切り楽しんで、これから始まるトロントの夏を満喫していきましょう!

ノーザンヒートリブ シリーズ(Northern Heat Rib Series)

カナダで最大級と言われる規模のリブフェスティバル!BBQ のリブからビール、ワインなどの豊富なお酒、またライブミュージックまで開催されており、かなりの盛り上がりを見せています!

今年は5月17日〜20日の4日間開催される予定です。入場料は一人$2で駐車場は無料とのことなので、少し遠くはありますがぜひ足を運んでみてください!

Information

場所
2600 Regional Rd., Hamilton ON L0R-1C0

最後に

いかがでしたしょうか?カナダとイギリスの歴史にとても深く関係するビクトリアデー。ビクトリア女王についても、意外と知らないことが多かったのではないでしょうか?今年はコロナの影響も落ち着いてきて、だんだんとイベントごとが開催されるようになってきました!これから始まるカナダの夏!6月は残念ながら連休が無く、ビクトリアデーの次は7月のカナダデーになるので、今から思い切り楽しんでいきましょう!

カナダデーについてはこちらでも詳しくご紹介しています★

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この記事を書いた人

Miyuki

トロント在住。趣味はコーヒーと古着屋さん巡り。

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